精神的に自立するにはどうすれば良い？自立する方法を行動や考え方から解説

精神的な幼さや拙さは個性の一つでもあり、必ずしも思い詰める必要などありません。

しかし「もっと落ち着きたい」「大人らしく過ごしたい」と考える方にとっては、精神的に自立するということが人生における大きなテーマになっているのではないでしょうか。

精神的に自立するには、まずはそれができている人とそうでない人の違いを知ることが重要です。

この記事では、その違いについて詳しく解説すると同時に、考え方や行動から見た精神的に自立するための方法をご紹介します。

自立するにはまず自立できている人とそうでない人の特徴を知る

まずは精神的に自立している人と、自立できていない人との間には、どのような違いがあるのかという点を整理しましょう。

この項目では、それぞれのタイプごとに特徴をまとめてみました。

参考にできる点を知り、自分に生かすことがまず重要です。

精神的に自立できている人の特徴

精神的に自立できている人は、まず自分に関することを自分で行うことができています。

仕事のスケジュールを立てたり、休日に何をするのか決めたり、食事の内容を考えたりなど、その内容は大きなことから小さなことまで様々です。

自分自身で考えて、決断することができれば、不測の事態が起きたときにも冷静に対応できます。

日常生活から思考力が鍛えられていますので、自然に応用力を備えることができ、ピンチに動揺することも少なくなるのです。

また、好きなことを満喫できているという点も自立できている人の特徴と言えます。

自分を楽しませる方法を理解しているからこそ、精神的な自立にも繋げられているのです。

そのためには、経済的な面での自立もある程度必要になることを知っておきましょう。

精神的に自立できていない人の特徴

精神的に自立できていない人の多くは、自分自身で物事を考えられず、人に決めてもらうことが多い傾向にあります。

例えば家族や友人との食事で意見を求められたときに「何でも良い」と言ったり、相手の好きなように決めてもらったりすることが多いというケースです。

それは何が原因で起きているのかというと、自分に自信を持つことができていないからです。

「意見を否定されたらどうしよう」「自分が決めると間違ってしまうに決まっている」といった感情が邪魔をして、精神的な自立を妨げてしまいます。

自信の無さはさらなる悪循環を生みます。自分が本当にしたいことを実行できず、ストレスが溜まっていってしまうのです。

ストレスはネガティブな感情を生み出し、自分自身を嫌悪するようになり、自立からさらに遠ざかってしまいます。

精神的に自立する方法：考え方編

それでは、精神的に自立するためにはどのように過ごすことを心がけるべきなのでしょうか。

まず重要なのは、それまでの考え方を根本から変えることです。

自立するために重要な考え方を、この項目で詳しくご紹介します。

身近な人との向き合い方を変える

誰かに頼ったり、甘えたりすることは、精神的な自立をするための大きな障壁となります。

困っているときに力になってくれる人の存在はとても大切です。

しかし、その度合いが高まって依存状態に陥ることは避けなければなりません。

人間には誰にでも「この人を失ったら困る」と思うような相手がいます。

親友や恋人、あるいは両親を含む家族がそのような存在になることでしょう。

これらの人に執着することは止め、互いに与え合える関係性を築くことをまず大切に考えます。

自分を他人と比較することを避ける

隣の芝生は青く見えるという言葉があります。

自分自身と他人を比較する気持ちが強すぎると、相手の良さに対して、自分の悪いところばかりが頭を過ぎってしまうものです。

精神的に自立できている人は、他人と比較しながら自分を卑下するようなことはしません。

他人の良い部分は素直に「良い」と認めて、それとは別物として自分の良さに自信を持つことが大切です。

自分が劣っていると感じる部分があるならば、それを見習って、ロールモデルとして参考にし、自分のモノにして吸収してしまいましょう。

自分の言動に責任を持つことを意識する

自分自身の言動には、少しずつでも責任を伴わせましょう。

できないことを「できる」と言ったり、するつもりのないことを「する」と言ったりすることは止めて、責任感を持つことが、精神的に自立する上でとても大切です。

責任の在処が自分にあると考えるようにすれば、失敗やミスを起こしたときに他人のせいにしようとしなくなります。

失敗と向き合う時間を増やすことがさらなる責任感を生み、精神的に自立する上で貴重な経験になるのです。

精神的に自立する方法：行動編

続いて、精神的に自立するために取るべき行動を整理しましょう。

考え方を変えることによって、行動に移そうという意欲も高まってくるはずです。

その際に具体的に何をすれば良いのか、分かりやすくお伝えします。

一人で行動する時間を今までよりも増やす

精神的に自立するためには、まずは誰かへの依存から抜け出せる環境を作り出しましょう。

そのために最良となる方法は、一人で行動する時間を増やすことです。

一人で行動をしていれば、自然と自分自身で決断する機会が増え、自立するための経験値を増やせます。

海外旅行などに一人で出掛ければ大きな自信を付けることもできますが、ハードルが高すぎる場合はもっと身近なことからはじめましょう。一人で映画を見たり、一人で食事をしたり、一人で散歩をしたりすることも貴重な経験になるのです。

目標を持って行動する

漠然と過ごしているだけでは、精神的な自立を促し、成長を果たすことは困難です。

どんな些細なことでも構いませんので、何か一つでも目標を持ち、それを達成するための努力をしてみましょう。

大切な目標を持つことができれば、他人からの意見に左右されにくくなります。

もし否定的な意見を向けられたとしても、信念を持って目標を目指すことができれば、精神的な成長を自分自身でも感じられるようになるはずです。

親元から離れて一人暮らしを経験してみる

精神的に自立するには、他人への依存度を低くすることが重要というお話をしました。

そこで考えるべきなのは、親元から離れて一人暮らしをすることです。

とても大きな決断を強いられるものですが、親と同居している方にとって、これが最も効率的な方法になります。

一人暮らしをすれば、自炊をしたり掃除をしたり、必然的に自分のことを自分でせざるを得なくなります。

毎日が決断の連続になりますので、同居生活を続けることと比べて成長力が増すことは確実です。

また、一人暮らしには金銭的な自立を伴わせなければなりません。

自分のためにお金を稼ぎ、お金を使う生活へと変わるわけです。

お金を稼ぐことの大切さや、仕事に対する責任感も増し、精神的な自立を速めることができます。

まとめ

精神的に自立するには、まずは自立できている人とそうでない人の違いを整理しましょう。

自立できている人の言動を参考にして、自分自身が抱えている課題を明らかにし、それを少しずつ克服することで自立を目指すことができます。

精神的な自立を達成するためにカギを握るのは「責任感」です。

一人で過ごす時間を増やして、物事を決断することに慣れましょう。

また、家族や恋人、友人に依存する機会を減らすことも重要ですから、実家暮らしの方は一人暮らしを視野に入れることも大切です。