人は家族や友人、恋人や職場の同僚など、他人と接すること無く生きていくことはできません。
しかし、コミュニケーションというのは難しいものですので、対人関係においてストレスを感じることが多いとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、対人関係が苦手な人に向けて、ストレスなく他人と付き合うためのポイントを解説していきます。
1つ目は、相手との関係においてストレスを感じた際に、他責思考を捨てるということです。
どういうことかというと、例えば職場であまり関係性が良くない相手がいて、業務上衝突してしまうことが多かったとします。
その様な場合に、「あの人はいつも○○だから」「あの人が○○という風にやってくれないから」と、相手側に衝突の原因を求めてしまうことを意味しており
その様な人ほど対人関係においてストレスを感じる場面が増えがちな傾向があるのです。
これは当然のことで、人は他人をコントロールすることはできません。
ですので、相手との関係が上手くいかない時に、相手が悪いからといってこちらからは改善のための思考や歩み寄りを放棄してしまった場合
相手が柔軟に合わせてくれる人でない限り、関係は悪化してしまう以外に無いためです。
つまり、「あの人が悪いから」という考え方を捨て、なぜお互いの関係が上手く行かないのか
良好な関係を築くためには自分はどうするべきなのかという思考を持てれば、人間関係におけるストレスから解放されることができるでしょう。
上で紹介した他責思考を捨てるという方法は理想的ではありますが、現実的には誰にでも行えるというものではないかもしれません。
自分が相手を理解してより良い関係を築くというための努力をするというのは建設的ですし、良い結果をもたらすことも多いでしょうが
それ自体にストレスを感じてしまったり、あるいは難しいと感じたりする方もいるはずです。
その様な場合のもう一つのアプローチ方法としては、可能な限り衝突を避けるために穏便にやり過ごすというものがあります。
人間は誰しも合う合わないという相性の問題はあり、合わない相手と接する時にはストレスが発生するものです。
これに対し、なぜその人と自分は相性が悪いのか、ぶつからずに接するためには自分はどうすれば良いのかという風に考えるのはもちろん重要ですが
お互い最低限の摩擦で済ますためのコミュニケーション方法を突き詰めるというのも、ストレスを軽減するためには有効といえるでしょう。
事なかれ主義と思われるかもしれませんが、実際問題として、人間関係というのは全ての人と全力で向き合わなければならない訳ではありません。
それによって消耗してしまうようなら、相手によっては最低限ストレスのない付き合い方を優先するというのも有効な方法の1つといえます。
それでは具体的に、苦手な人とストレスなく付き合う方法を紹介していきます。
まずはなぜその相手が苦手なのか、なぜ接することでストレスを感じるのか、その理由をはっきりさせましょう。
何かしら理由があるのは間違い無いはずですが、それを明確にせずに漠然と苦手意識を持ってしまっているケースは少なくありません。
その様な状態では対策の立てようもないため、例えば「話し方が一方的」「何を考えているか掴みどころが無く不安になる」「お願いしたことをすぐ忘れる」など、どんなことでもいいので相手の苦手なポイントを書き出してみましょう。
苦手な理由が明らかになるだけでもストレスが軽減されることは少なくありません。
それが気にする必要の無いものであると分かったり、あるいはストレスを感じない接し方が意外と簡単に見つかったりするからです。
相手の価値観を理解して受け入れるというのも、対人関係におけるストレスを無くすためには有効な方法です。
対人関係においてストレスを感じる場合―、相手はあなたに対して悪気があって嫌な思いをさせてやろうと思っている訳ではなく、価値観の違いから摩擦が発生してしまっているケースが多いのではないでしょうか。
そこで、まずは相手がどの様な価値観を持っているのかを把握してみてください。
それが歩み寄れるものであればストレス無く付き合っていくことも可能でしょうし、そうでなくても
相手にとってそれが譲れない価値観から来ているということがわかるだけで、いちいち本気でぶつからずに済むため、ストレスも軽くなるはずです。
コミュニケーションにおいて摩擦が避けられない相手である場合には、距離感に気をつけてみてください。
もちろんどうしても距離を取ることができないケースというものはありますが、意外と適正な距離を保つだけでストレスから解放されるパターンは多いのです。
特にそれが顕著なのが、家族との対人関係においてです。
家族というのは最も身近な人間であるため、「必ず100%全力で向き合わなければいけない」「お互いに理解しあえなければいけない」といった強迫観念にとらわれがちです。
しかし、血のつながった家族と言っても、自分とは別の他人であり、お互い完全に分かり合うというのは無理なのです。
この様な考え方から家族との対人関係に悩んでしまう方はすくなくありませんが、一歩視点をさげ、家族であってもお互いにちょうどいい距離感を見つけて接してみてください。
対人関係においてストレスを感じることが多い人に向けて、改善するためのアプローチの方向性と具体的なポイントを紹介しました。
対人関係で悩んでいる人は少なくありませんが、処世術という言葉もあるように、工夫と経験によってストレスを減らすことは可能です。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。