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引き寄せの法則で有名なエスター・ヒックスとは?その教えやエイブラハムとの関係をご紹介

引き寄せの法則を語る上で欠かすことのできないキーパーソンとも言える存在がエスター・ヒックスさんです。

この人物は、異次元の知性として我々に知恵を授ける「エイブラハム」と一心同体のような存在として知られています。

エスター・ヒックスさんとは、果たしてどのような存在なのでしょうか。

彼女の生い立ちやこれまでの暮らし、そして彼女のスピリチュアルガイドであるエイブラハムとの関係性について、この記事で詳しくご紹介します。

エスター・ヒックスさんの生い立ち

エスター・ヒックスさんは、1948年にアメリカのユタ州コールビルという町で生まれた女性です。

当初はスピリチュアルなこと、非科学的な物事に対して肯定的であるどころか、否定的で嫌悪感すら抱いていたと伝えられています。

そんなエスターさんの考え方を一変する出会いが1976年に生まれます。

ナポレオン・ヒルによる『思考は具現化する』に関するセミナーを開催していたジェリーさんと出会い、それから4年後に結婚することになるのです。

ジェリーさんは引き寄せに関するセミナーの講師を務めていたことからも分かるように、スピリチュアルな世界観を重んじる人物でした。

エスターさんはこの考え方に触れ、成功を重ねるにつれて、次第にスピリチュアルな世界へと導かれるようになります。

エスターさんの人生を変えることになるジェリーさんとは

エスターさんの夫にあたるジェリー・ヒックスさんは、1924年生まれのアメリカ人男性です。

幼少期から哲学的な思想を好んでいたジェリーさんは、35歳の頃にスピリチュアルの道へと歩み出し、セミナー活動を本格的に開始します。

エスターさんと出会い、結婚生活を送る中で共鳴し合った二人は、やがてとある友人から「チャネリング」の話を持ち掛けられます。

ヒックス夫妻は瞑想に目覚め、約9ヶ月間に渡り実践したところ、エスターさんは「エイブラハム」との交信が可能になりました。

エイブラハムからのメッセージを受け取れるようになったエスターさんは、当初この能力の使い方に悩みます。

他人からの視線や批判を恐れたエスターさんは、この力を口外しようとしなかったのです。

しかし夫婦で熟考を重ねた結果、二人はエイブラハムの教えを世の中に広げるための活動を行おうと決心します。

このように、ジェリーさんはエスターさんの人生を大きく変えることになった存在であり、二人の関係性を切り離すことはできません。

エスター・ヒックスさんに授けられたエイブラハムの教えとは

エスター・ヒックスさんは、ここまでにご紹介した流れにより、スピリチュアルガイドであるエイブラハムと出会うことに成功しました。

エイブラハムはエスターさんに憑依するような形を取り、我々の疑問や質問に答えています。

ヒックス夫妻が行ってきた「エイブラハムの教え」とは、一体どのようなものなのでしょうか。

引き寄せの法則を具体化し、より分かりやすく噛み砕いたエイブラハムの教えは、我々の人生にとって参考にすべきことが多い概念になります。

エイブラハムの教え①:思考と現実はやがて一致する

エイブラハムの教えにおいて原則となるのが「引き寄せの法則」です。

エイブラハムは「注意と集中(フォーカス)によって自分自身の現実を創り出せる」という、スピリチュアルにおける実践哲学としての概念を持っています。

エイブラハムの教えは、宇宙空間において「類は友を呼ぶ」という法則が大前提で働いているという哲学が元になっています。

つまり、自分自身が創造するものが具体化し、やがて現実と一致すると説いているのです。

引き寄せの法則において、良いこと・悪いことに区別はありません。

起きて欲しいと願うことが起こりやすくなるという前提において、反対に「起きて欲しくない」と願うことも起きてしまうというのが引き寄せの法則の原則です。

エイブラハムの教え②:望まない出来事を知ることも財産になる

人間の価値観は人によって大きく異なります。

何を望み、何を望まないのか、あるいはどんな出来事を不快に思うのかは千差万別です。

これを一般論として当てはめることはできず、まずは自分にとって「何が望ましくない出来事なのか」を知ることが重要になります。

それぞれが望まない出来事のことを、エイブラハムは「対極(コントラスト)」と呼びます。

対極を知るということは、反対に自分が心から望み、欲しているものを知るためのキッカケにもなるのです。

この考えは、望まない悲しい出来事も経験値として生かし、財産として扱えるということを意味しています。

これまでの人生や辛い出来事に無駄なものはありません。

そういった経験をプラスに転換し、楽しい人生を歩むための哲学がエイブラハムの教えなのです。

エイブラハムの教え③:他者を許容することが自分の幸せに繋がる

エイブラハムの教えにおいて強固な基盤となっているのが「他者を許容することが自分の幸せに繋がる」という考え方です。

これは、引き寄せの法則をさらに踏み込んで捉えたものとして考えることができます。

引き寄せの法則は、あくまでも自分軸で進めるべきものです。

自分が幸せだと感じられる方角を決め、それに向かって意識を変化させることが幸せを引き寄せます。

つまり、他人がどのように考え、何をしていたとしても、それは自分の幸せとは無関係な事象なのです。

相容れないことがあったとしても、それに抵抗する必要はありません。

許容することや、産生できると感じられることだけに携わり、前向きに生きることが重要なのです。

その結果として自分が望む世界だけを創造できるというのが、エイブラハムの教えになります。

エスター・ヒックスさんの現在

エスター・ヒックスさんとジェリー・ヒックスさんは、1989年以降からその活動を本格化させます。

アメリカのテキサス州にカンファレンス・センターを設置し、全米でワークショップを開催しながらエイブラハムの教えを伝え続けてきました。

エスターさんの有名な著書には『エイブラハムの教え』『引き寄せの法則』などがあります。

これは和訳されて日本でも販売されており、お金から恋愛に至るまで様々なテーマの書籍が店頭やネットショップに並んでいます。

2011年、残念ながらジェリーさんは亡くなり、遠い世界へと旅立つことになりました。

しかしエスターさんは現在も友人たちと共にワークショップを開催し、エイブラハムの教えを世界中に向けて伝え続けています。

エイブラハムの教えの元となる「引き寄せの法則」は、スピリチュアルな世界において基本となる考え方です。

我々はエイブラハムやヒックス夫妻を通じてより深く、そして分かりやすく引き寄せの法則を学び、豊かな人生に生かすことができるのです。

まとめ

エスター・ヒックスさんは、夫であるジェリー・ヒックスさんの力を借りながらスピリチュアルな能力に目覚め、エイブラハムと交信する能力を手にしました。

多くの著書、あるいはワークショップを通じて、現在まで長年に渡りエイブラハムの教えを伝え続けています。

エスターさんが伝えるエイブラハムの教えは、引き寄せの法則をより分かりやすく深掘りしたものです。

自分軸を持ち、ポジティブな思考を常に意識することこそが、自分が望む未来を実現させる上で最も重要であると説いています。