人生の質を上げる!簡単に自己肯定感を高める方法を解説

自己肯定感とはその言葉の通り、自分自身を肯定してあげる感情のことで、前向きに人生を生きるために必要不可欠なものです。

この記事では、自己肯定感の重要性と自己肯定感が下がってしまうことのデメリット、さらに自己肯定感を高める具体的な方法を解説します。

自己肯定感とは

自己肯定感とは、自分の在り方や存在意義、価値を肯定できる感情を意味します。

日本セルフエスティーム普及協会理事の工藤紀子氏は自己肯定感を「ありのままの自分を受け入れ、尊重する感覚」と表現しています。

ここでポイントとなるのが、自己肯定感は他人と比べて優越感を感じたり、自分さえ良ければ他人はどうでも良いとった感情ではなく、あくまで自分を大切に思う、自分で自分を認めてあげるといったポジティブな感情であるという点です。

自己肯定感と似たような意味で使われる言葉として、自尊心、自己効力感、自己存在感、自尊感情といったものがありますが、いずれも自分自身をポジティブに受け止めるといった点で共通しています。

この自己肯定感というのは、前向きに生きるために非常に重要なものです。

なぜかというと、自己肯定感というのはどんな場合においても、無条件に自分を受け入れることができるという感情だからです。

人生が順風満帆な時に自分に自信が持てるのはある意味当たり前のことでしょう。

しかし、例えば仕事が上手くいかなかったり、大きな失恋をしてしまったりした場合にはどうでしょうか。

その様な辛い状況でも自分を受け入れられるかどうかは、人生を前向きに捉えるかネガティブに捉えるかという点に大きく影響を及ぼします。

つまり、自己肯定感が高い人は、どんな状況においても自分自身を肯定することができるため、上手くいっているときも辛いときも、常に前を向いていられるのです。

しかし一方で自己肯定感が低くなってしまうと、順調なときでも失敗の影に怯え、いざ何か挫折するようなことがあれば、自分はだめな人間だと必要以上にふさぎ込んでしまうのです。

以上の様に、自己肯定感は人が前向きに生きる上で、非常に重要な感情であるといえるでしょう。

自己肯定感が低い人の特徴

おそらくここから先を読み進めている人の多くは、もしかしたら自分は自己肯定感が低いのではないかと思っているでしょう。

そこでここからは、自己肯定感が低い人に共通して見られる特徴を紹介していきます。

自分がしっかりと自己肯定感を持てているかどうかの参考にしてみてください。

過去の大きな失敗体験を引きずっている

自己肯定感の低い人に多く見られる共通点として、過去に何か痛い失敗をしてしまったことがあり、その経験を引きずってしまっているということです。

人はネガティブな感情の方がより強く印象に残りやすいと言われているため、失敗体験というのを過大に受け止めてしまい、それがトラウマになっているという人は少なくありません。

実際には過去の失敗は過去の失敗であり、今後どうするかということとは無関係であるにも関わらず、「あの時失敗したからどうせ次もまた…」と考えてしまい、自分をだめな人間であると思いこんでしまうことで自己肯定感が低下するというケースです。

自分で物事を決めることができない

自己肯定感が低くなると、何か決断を迫られた際に、自主的に決めるということができなくなる傾向があります。

例えば友人と旅行の計画をしている際に、行き先の希望を聞かれても自分の意見を言わず、いつも「みんなが行きたい所で良いよ」「みんなに合わせるよ」と答えるといったタイプの人は注意が必要でしょう。

これは自己肯定感の低さから来る自分への自信の無さから、自分の決断にも自信を持つことができないことが原因となっている可能性があります。

決断を他者に委ね、自分は責任を取らないことで安全地帯にいる気持ちになるかもしれませんが、実際にはそれ自体が自己肯定感の低さの現れであるかもしれないのです。

他人と自分を比べかち

容姿、学歴、収入、仕事の成果、恋愛など、何かにつけて他人と自分を比べてしまいがちな人も、自己肯定感が低くなりやすい傾向があります。

もちろん中には他者との差を向上心の原動力にできるタイプの人もいますが、元からその様に自己肯定感が高いタイプでない場合には、他者と自分を比較することが多いほど、自分を低く捉える機会も増えていきます。

上には上がいるという言葉があるように、常に自分が最も優れているということは不可能です。

自己肯定感というのはあくまでありのままの自分を受け入れる感情ですので、他人と自分の比較をしがちな人は注意が必要かもしれません。

集団への帰属意識が薄い

人は集団を築き、その中で生きていく社会的な生き物です。

どんなに優れた人でも決して1人で生きることはできないため、自身が所属する集団への貢献というのが人としての価値を決める要因のひとつとなり、大きなバリューを発揮することは自己肯定感を高めることに繋がります。

そのため、自己肯定感の高い人ほど、自分だけでなく集団のためにも頑張る傾向があります。

しかし、自己肯定感の低い人は社会の中での自分の価値を低く見積もってしまい、結果として集団への帰属意識が低く、他者に貢献するために頑張るということができない人が多く見られます。

もしも自分が学校や会社などのコミュニティに対して常に当事者意識が薄いタイプであるという方は、自己肯定感が低い可能性が高いといえるでしょう。

自己肯定感を高める方法

自己肯定感が低い人の特徴を解説しましたが、もしも自分が上記に該当するという場合には、ぜひここから紹介する自己肯定感を高める方法を実践してみてください。

セルフエスティーム普及協会では、以下の5つのステップで自己肯定感を高めることができるとしています。

  1. 自分を認める
  2. 自分を受け入れる
  3. 自分を大切にする
  4. 自分に価値を感じる
  5. 自分を信頼する

これはすべて非常に重要なことですが、もう少し具体的な実践方法を知りたいところですよね。

そこで簡単にできる自己肯定感を高める方法を3つ紹介します。

リフレーミング

リフレーミングとは、物事を捉える枠組みを変えることを意味します。

例えばとても分かりやすい例として、「失敗は成功の元」という言葉が挙げられます。

何かに取り組んで、結果として失敗してしまったという経験は、一見すると悪いこととして捉えられがちです。

しかし、捉え方を変えれば、トライしたことでなぜ失敗したかという気づきを得ることができ、次の成功に一歩近づいたと見ることもできるわけです。

この様に、物事を捉える枠組みを変えるリフレーミングは、自己肯定感を高めることに繋がるのです。

具体的なやり方としては、あなたの自己肯定感を下げてしまっている、自分自身の嫌いなところを書き出してみてください。

次に、その短所をポジティブに捉えることができないか考えてみてください。

例えば決断までに時間がかかってしまう優柔不断さは、見方を変えれば物事をしっかりと検討しながら決めていく慎重さと捉えることもできます。

実際、決断の速さが迂闊さになり、優柔不断さがリスクヘッジにつながるシーンというのも必ずあるでしょう。

この様なリフレーミングによって自分の嫌いな部分をどんどん受け入れてあげることで、自己肯定感の向上が期待できます。

できたことノート

2つ目に紹介する自己肯定感アップにおすすめの方法は、「できたことノート」をつけることです。

できたことノートとは簡単に言えば、その日にできたことを書き記していくというだけの簡単なものです。

しかし、どんなに小さなことであっても、成功体験をノートに書き出すことは自分自身の価値を実感することに繋がり、自己肯定感を向上させることができます。

具体的に書き記す内容は、次の4つです。

  • 「できたこと」についてなるべく詳しく書き出す
  • なぜそれができたかという理由に関する分析
  • それをできた時の自分の感情
  • さらに良くするための改善点

実際にやってみると、自分にもできることがたくさんあり、さらにもっと良くすることもできるということを実感できるはずです。

すぐにでも実践できる方法ですので、ぜひ試してみてください。

セルフハグ

他人とハグをすることによってリラックス効果のあるセロトニンや愛情を感じるオキシトシン、幸福感をもたらすエンドルフィンといった脳内伝達物質が分泌されることが分かっており、これらは自分自身を受け入れる上で役に立つと言われています。

そしてこの脳内伝達物質は、自分で自分を抱きしめる「セルフハグ」でも同様の効果が期待できるとされているのです。

やり方としては、右手で左肩を左手で右肩を抱くようにしながら、自分を労る言葉をかけてあげるだけです。

短い時間でも効果が現れる即効性の高い方法ですので、ぜひすぐにでも実践してみてください。

まとめ

自己肯定感の詳細と自己肯定感が低くなることでの危険性、そして自己肯定感を高める方法を紹介しました

自己肯定感はありのままの自分を受け入れることで前向きになれる、人生の質を左右すると言っても過言ではない感情です。

もし自分の自己肯定感が下がってしまっていると感じる方は、ぜひこの記事で紹介した自己肯定感を高める方法を実践してみてください。