自己啓発という言葉をよく聞きますが、実際に何をすれば自己啓発になるのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
また、自分を成長させるために大事な自己啓発ですが、何からはじめればよいのでしょうか。
そこでこの記事では、自己啓発をするとどのようなメリットがあるのか、具体的に何をすればよいのかについて、詳しくご説明します。
これを読めば、自己啓発を今すぐに実践し、結果を出していけるでしょう。
まずは、自己啓発という言葉の意味から、実際にどのようなものなのかといった内容について詳しくご紹介していきます。
自己啓発を辞書で引くと、「自分の意志で、自分自身の能力の向上や精神的な成長を目指すこと」とあります。
つまり、自分で必要だと思う能力や精神的な成長を目指して、意識改革や能力開発を行うことを指します。
自ら課題を見つけて取り組み、自分を成長させるということが、自己啓発の重要なポイントです。
それでは、具体的にはどのようなことが自己啓発にあたるのでしょうか。
たとえば、営業職の人がキャリアアップのために技術を学ぶ、IT業界で働く人がIT系の資格取得を目指し、通信教育で学ぶなどといった能力開発のための行動が該当します。
それと同時に、仕事に対する心構えやメンタルの強さを養い、意識改革を行うこともまた、自己啓発です。
そのほかに、恋愛が自己啓発につながることがあります。
なぜなら自らを磨いて魅力をアップさせるだけではなく、相手を思いやる気持ちを学び、自分でも気づいていなかった自分の側面に気づくことができるからです。
それでは、どのような行為が自己啓発にあてはまるのでしょうか。
さまざまな分野に関する学習書が書店に置かれていますが、どれが自己啓発にあたるのかを表にまとめてみました。
分野 | 学習内容 | 自己啓発にあたるか? | 意識改革 | 能力開発 |
ビジネス | ・仕事に対する考え方や思考の整理の仕方 ・コミュニケーション能力開発 ・リーダーシップを高める ・マーケティングセールス能力開発 など | 〇 | 〇 | 〇 |
心理学 | ・メンタルを鍛える ・ビジネスに役立つアドラーの心理学 など | 〇 | 〇 | 〇 |
投資 | 投資の知識やテクニックなど | × | × | 〇 |
スポーツ | トレーニング方法や投球術、 バッティング技術など | × | × | 〇 |
ヘルス | ダイエット方法や健康法など | × | × | × |
その他 | 自己肯定感を高める、 できる人になるためには、など | × | 〇 | × |
この表が示すように、能力開発だけ、または意識改革だけを行うための学習や行動は、自己啓発にあてはまりません。
両方を同時に行うことではじめて、自己啓発につながるのです。
自己「啓発」とよく似た言葉として「啓蒙」がありますが、この2つの言葉にはどんな違いがあるのでしょうか。
啓蒙とは、立場が上の偉い人が下の立場の人に向けて、新しい知識や考え方を教えて導くことを指します。
そのため、受動的になりやすい傾向が否めず、自分で考える力を養えない場合もあります。
自己啓発とは、自らが学ぶ意欲をもって能動的に学ぶため、より実践的な力を身につけられるのです。
せっかく自己啓発を行うなら、実感できるような結果を出したいものですが、どうすれば結果を出せるのでしょうか。
自己啓発で結果を出すために、大切になってくる取り組み方についてご説明しましょう。
本当に役立つ知識や経験談を手に入れたいなら、本で学んだりセミナーを受講して学んだりするなど、その分野のプロフェッショナルから知識を得ましょう。
ただし、いきなり高額の費用がかかる通信教育やセミナーを利用するのは、リスクが大きいのでおすすめできません。
なぜなら自分に合わなかった場合、お金が無駄になるだけではなく、時間を無駄に浪費してしまう可能性があるからです。
まずは手軽に購入できる本を買ったり、ネットであらかじめ知識を仕入れたりして、軽く触れてみるのがおすすめです。
近年では、SNS上で無料公開されているものもあるので、最初はいろいろな分野の知識を広く浅く学びながら、視野を広くもち自分に合ったものを探すとよいでしょう。
いきなり大きな目標を立てても意味がないので、まずはできることから着実にこなしていきましょう。
たとえば、新入社員の人がいきなり「売上1億を目指す」などという大きな目標を立てても、達成するのは難しいです。
「一人で仕事ができるようになる」→「新規顧客を1件獲得する」→「顧客数を増やす」→・・・のようにステップを踏んでいくことで、その都度自分がすべきことが明確になっていきます。
また、はじめから大きすぎる目標を立ててしまうと達成できず、自信を喪失してしまうこともあります。
少しずつ成功体験を積み重ね、長期的に自分を磨いていく過程として、一つひとつのステップを大切にしていきましょう。
それでは、どのようなステップを踏んで自己啓発を行えばよいのでしょうか。
いきなり本を読みはじめても知識がうまく定着しなかったり、自分に合わなかったりすることがあります。
ここでは、自己啓発で結果を出すための5ステップについて、ご説明します。
まずは、最終的にどうなりたいのかという目標を設定しましょう。
目標を設定するときにおすすめなのが、内容を明確に設定することです。
目標を達成する必要がある理由などもあわせて考えておくと、モチベーションの維持につながります。
明確な目標を立てたら、その目標を達成するまでのプランを考えます。
その際に役立つ方法をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。
・アウトカムフレーム
アウトカムフレームとは、アウトカム(目標)をより明確にして、具体的なプランを立てやすくする方法です。
次のように、目標について詳しく考えていきます。
どうなったら達成したと言えるのか?
いつ、どこで、誰と達成するか?
達成するとあなたの周りはどう変化する?
現在、達成するために必要なものをどれだけもっている?
あとは、何があれば達成できる?
達成すると何が手に入る?どう変わる?
まずは、何からはじめればよいのか?
このように、詳しく目標を深掘りしていくことで、具体的なプランが立てやすくなります。
・マンダラチャート
マンダラチャートとは、以下のような3×3の枠を使って目標を達成するためのプランを立てる方法です。
仕事(働き方、仕事内容など) ・営業職だが転職も視野にある ・顧客満足を第一に考える | プライベート(旅行や趣味など) ・年3回は旅行に行く ・体を動かす | 経済(収入、投資など) ・年3回の旅行ができる収入 |
人格(性格や尊敬する人など) ・大胆にいくが、細やかな気遣いは忘れないようにしたい | 目標 部署内で高評価を得て、顧客獲得数ナンバーワン営業になる | 社会貢献(地域活動やボランティアなど) ・地域のつながりを大事にする |
家庭(家族や恋人など) ・家族とのんびり過ごす時間を取る | 学習(資格、勉強など) ・営業関連の資格取得 ・キャリアアップのためのスクールに通う | 健康(食生活やスポーツなど) ・規則正しい生活 ・ジョギングをして体を動かす |
真ん中に目標を書き、それぞれの枠の中で目標達成に必要なことを挙げていきます。
すべてのマスを無理に埋める必要はありません。
この手法を使うことで、幅広い視点で目標を達成するためのプランを考えられるでしょう。
それぞれの分野のプロフェッショナルや成功者から知識を得るための方法はいくつもあります。
・TwitterやFacebookなどをフォローする
・メールマガジンに登録する
・書籍を購入して読む
・セミナーに参加する
・スクールに通う
まずは、無料ではじめられる方法から情報を得ましょう。
そして自分の目標にぴったりだ、もっと知りたいと思えるなら、それから有料コンテンツにお金をかけるとよいでしょう。
幅広い分野に目を通して視野を狭めないように注意し、お金や時間の浪費を防ぐ必要があります。
できることから着実にこなしていくようにしましょう。
いつまでも情報収集ばかりしていても、何もはじまりません。
できそうなことがあれば、どんどん実践して、経験値を積み重ねていきましょう。
ある程度結果が出たとしても、すぐにやめずに継続することが大事です。
「失敗は成功の母」という言葉があるように、何度も繰り返し継続し続けることで、より大きな結果につながっていきます。
自己啓発とは、能力の開発と意識の改革を自らの意思で行うことです。
しかし、いきなり本を読みはじめたりスクールに通ったりしても、思うように効果が得られないこともあります。
そのようなときは、次のような5つのステップを踏んで、目標に向かっていきましょう。
・目標を設定する
・プランを立てる
・その分野のプロフェッショナルから知識を得る
・できることから着実に行う
・継続する
一つひとつのステップを踏み、広い視野で自己啓発を行い、継続していくことでより効果を高めることができます。