初対面の人や慣れていない人とうまく話すことができない「人見知り」。
学校や職場、異性関係など、人見知りで苦労している方は多いのではないでしょうか。
この記事では人見知りしてしまうそもそもの原因と、その具体的な改善・克服方法を紹介します。
人見知りにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
人見知りとは対人コミュニケーションを円滑に行えない症状を指し、具体的には次の様な特徴が上げられます。
・初めて会う人とうまく話せなかったり緊張したりしてしまう
・苦手なタイプの人が多い
・人間関係において消極的になりがち
・異性とのコミュニケーションが苦手
・人前に出ることが怖い
この様に、人見知りといってもその症状には様々なものがあり、その総称として「人見知り」という言葉が用いられています。
また、人見知りの程度にも個人差があり、初対面では緊張してしまっても2~3回会えば問題なく話せるという人もいれば、仲良くなるまでにかなり長い時間を要する人もいます。
また、1対1や3人など少人数なら問題なくコミュニケーションが取れても、大人数になると上手く話すことができないというパターンも。
しかしいずれにしても、対人コミュニケーションに難を抱えた症状であるという点では共通しています。
人見知りの原因は、その人の性質や性格に依存する部分が大きいといえます。
人見知りしやすい人の具体的な特徴から、人見知りの原因を見ていきましょう。
自分の意見をはっきりと人に伝えることが苦手なタイプの人は、人見知りしやすい傾向があります。
対人コミュニケーションというのは基本的にはお互いのキャッチボールによって成立しますが、自己主張が苦手な人は自分の考えを伝えるのが苦手なため、相手に遠慮してしまった結果、上手くコミュニケーションを取ることができないのです。
警戒心が強い人も人見知りをしてしまいやすいといえるでしょう。
警戒心というのは生物が生き残るために備わった本能ですが、規律によって守られた、高度に社会化された人間社会においてはコミュニケーションの障害になるという側面も持ち合わせています。
そのため、多くの人は成長するに伴って対人コミュニケーションに邪魔になる警戒心というのは上手く折り合いをつけられるようになるのですが、元々警戒心が強いタイプの人の場合、相手と打ち解けるまでに時間がかかり、結果として人見知りしてしまうのです。
他人の目や評価が気になってしまうタイプの人も、人見知りしやすい性格であるといえます。
自己主張が苦手な人と近いものがありますが、このタイプの人は「相手に嫌われるかもしれない」「的はずれなことを言ってしまうかもしれない」など、コミュニケーションを取る相手からの目を気にしすぎるあまり、うまく話すことができず、人見知りしがちになります。
社交性というのは持って生まれた性格や育った環境によって個人差が大きくなりますが、社交性が低く、単独行動を好むタイプの人も人見知りの代表といえます。
そもそも他人と一緒にいたり、大勢でわいわいとするよりも、一人で行動することが好きであるため、うまく他人とコミュニケーションが取れなかったり、あるいは取れても苦痛を感じたりしてしまうのです。
何かに付けて緊張しやすい、いわゆるあがり症の人も人見知りをしやすいと言われています。
例えば突然全国放送のテレビ番組に出演してくださいと言われたらほとんどの人が緊張してしまってうまく話せないかと思いますが、緊張しやすい人は、人と話すだけでも同じ様な状態に陥ってしまうのです。
逆にいうと緊張しないシチュエーションであれば問題なくコミュニケーションが取れるのですが、緊張しいな人にとっては、初対面の人との会話というのは多くの場合で緊張に値してしまうということなのでしょう。
さて、人見知りの原因を紹介しましたが、思い当たるものはありましたでしょうか。
ここからは、人見知りを改善し、克服するための具体的な方法を6つ紹介していきます。
きっと自分にあった解決方法が見つかるはずですので、チェックしてみてください。
人見知り克服においてもっとも重要なマインドセットは、相手にどう思われているかを気にしすぎないことです。
はっきり言ってしまうと、他人はあなたに対してそれほど興味はありません。
初対面であればなおさらでしょう。
そんな中、「相手にどう思われるかな・・・」「うまく話せなくて嫌われないかな・・・」と思い悩んだ結果、円滑なコミュニケーションが取れないというのは、自滅しているようなものと言えるでしょう。
あれこれ思い悩むよりも、きっと受け入れてもらえると前向きに考え、思い切って自分の考えを伝えるようにしてみましょう。
また、結果的に上手く行かなかったとしても気に病む必要はありません。
人には好き嫌いや相性があり、全ての人に好かれる・仲良くなるというのは、どれだけコミュニケーション能力が高い人でも不可能だからです。
相手の目や評価を気にしすぎず、自分らしくコミュニケーションを取ることを心がければ、必ず初見から仲良くなれる人とも出会えるはずです。
その成功体験が人見知り克服に導いてくれるでしょう。
より具体的なコミュニケーションのコツを知りたいという人は、人と話す際に、相手に対して興味を持って接するという方法を試してみてください。
人見知りな人は一度人見知りを発揮してしまうと、自分のことで精一杯になってしまい、頭の中が真っ白になりがちです。
しかし、興味のベクトルを相手に向ければ、会話のネタというのはいくらでも出てくるものです。
あなたが初めての人と出会う時、どの様なことを知りたいと考えますか?
出身地、趣味、好きな食べ物、学生時代、仕事の内容など、いくらでも聞きたいことが思い浮かぶはずですので、後はそれを素直に聞くだけでも十分コミュニケーションは成立するのではないでしょうか。
とはいえ、初めての相手と話す際にアドリブで質問が思い浮かぶ自信が無いという方は、「初対面の人とはこういったことを話す」という質問や会話のネタを事前に用意しておくのも良いでしょう。
仕事関係、友人からの紹介、異性など、出会いのシチュエーションに応じていくつかのパターンを用意しておくのもおすすめです。
多少ぎこちなくなるかもしれませんが、場数をこなす内に自然にコミュニケーションを取ることができるようになるでしょう。
人見知りというのはその人の性格に依存する部分が大きいということをお伝えしましたとおりです。
そのため、人見知りの人というのは、それまでの人生で対人コミュニケーションにおける苦い思い出が必然的に多くなり、それが失敗体験としてトラウマになり、さらに人見知りが悪化するという負のスパイラルに陥ってしまっているケースが非常に多く見られます。
しかし、過去の失敗体験に囚われるのは建設的ではありません。
失敗は人見知り克服のための糧になると前向きに考え、初対面の人と話す際には、肩の力を抜いてポジティブに接するよう意識してみてください。
人見知りや緊張しやすいということを最初に相手に対して伝えてしまうというのも、ひとつの有効な手段です。
こうすることで、例え上手く話せなかったとしても、相手も「緊張していたんだな」と好意的に捉えてくれることが多く、次に関係が繋がりやすくなります。
また、友人などにも人見知りを公言し、いわゆる「人見知りキャラ」を確立すれば、複数人での会話の際にもサポートしてもらいやすくなるといったメリットもあります。
人見知りの原因と克服方法を紹介しました。
生きていく上で他人とのコミュニケーションというのは絶対に避けては通れないものであるため、人見知りの苦労というのはきっと大きなものでしょう。
しかし、人見知りというのは原因を把握し、適切な対処法のもとに経験を積めば、克服できるものです。
人見知りにお悩みの方は、ぜひこの記事で紹介した内容を参考にしてみてください。