「人間関係リセット症候群」とは?特徴と原因、対処法を紹介!
あなたは友人や知人、職場の同僚といった人々との繋がりをシャットアウトし、人間関係をまっさらにリセットしたいと考えたことはありませんか?
この様な衝動的な行動や心理状態を「人間関係リセット症候群」と呼び、現代では人間関係リセット症候群に思い悩む人が増えています。
この記事では、人間関係リセット症候群の特徴と原因、対処法を詳しく解説します。
人間関係リセット症候群とは?
人間関係リセット症候群とはその名の通り、突然知人のLINEやSNSアカウントをブロックしたり、SNSアカウントそのものを削除したりして、それまでの人間関係をシャットアウトすることでリセットしたくなる心理状態や、あるいは本当にリセットしてしまう行動のことを指します。
重度の人間関係リセット症候群の場合、突然仕事を辞めてしまったり、誰にも行き先を告げずに引っ越しをしてしまったりと、かなり大掛かりなリセットを行ってしまう場合もあります。
「症候群」というと病気であると思われるかもしれませんが、人間関係リセット症候群という正式な病気が存在するわけではなく、大人になれない人を指して言う「ピーターパン症候群」のような造語です。
しかし、最近ではインターネットとスマートフォンを始めとするデバイスの進化により、職場や家庭だけでなく、SNSやLINE等の連絡アプリを通じて常に誰かとつながった状態になり、人間関係に疲れやすい環境になっていることから、人間関係リセット症候群に陥る人も増えています。
この人間関係リセット症候群に関する説明を読み、「もしかしたら私もそうかも・・・?」と思い当たった方は人間関係リセット症候群か、あるいはその予備軍である可能性もあるため、この次から解説する人間関係リセット症候群に特徴的な行動をチェックしてみてください。
人間関係リセット症候群の特徴・行動
それではここからは人間関係リセット症候群に陥ってる人は、思考や行動にどのような特徴があるのかを詳しく紹介していきます。
思い当たるものが多いほど人間関係リセット症候群である可能性が高くなります。
また、実際には行動に移さないまでにも、これから紹介するような行動を取りたいと考えることが多いという場合にも人間関係リセット症候群予備軍である可能性があるため、ぜひチェックしてみてください。
SNSアカウントを削除する
人間関係リセット症候群の特徴的な行動として、TwitterやInstagram、FacebookといったSNSのアカウントを削除する、いわゆる「垢消し」を突発的に行ってしまうというものがあります。
SNSが普及し、誰でもSNSアカウントを持っていることが当たり前になった現代では、SNSを通じて友人や知人、またネット上で知り合った人と簡単に繋がることができるようになりました。
その一方で、SNSを通じて常に誰かと繋がっていることに対してストレスを感じてしまい、突然SNSアカウントを削除してしまう人も少なくありません。
SNSとはいえ、スマホの画面の向こうには実際の人間がいるため、人間関係で嫌な思いをしたり、あるいはSNS上で作り上げた自分のキャラクターを演じることに疲れてしまったりすることが多いのです。
また、最近では実際の友人や知人と繋がる「リア垢」ではなく、趣味専用の「趣味垢」や、素性を隠した「裏垢」を持つことも一般的になってきており、この様なアカウントはアカウントさえ削除してしまえば人間関係をリセットしやすいため、先述した様な理由から、何度もアカウントの削除と作り直しをする人もおり、これも人間関係リセット症候群のひとつといえるでしょう。
LINEをブロックしたり電話番号を変えたりする
人間関係リセット症候群に陥った人は、突然LINEで知り合いを一斉にブロックして連絡を断ったり、あるいはLINEのアカウントそのものを削除したりしてしまうことがあります。
また、連絡を断つために携帯電話の機種変更を行い、新しい電話番号を知らせないという場合も。
一部の知人のみをブロックする場合もあれば、全ての知人をブロックしてしまうドラスティックな場合もありますが、程度の違いこそあれ、どちらとも連絡を断つことで人間関係をリセットしたいという心理は共通しており、これも人間関係リセット症候群の代表的な行動といえるでしょう。
何度も転職を繰り返す
ひとつの職場で長く働き続けず、短いスパンで何度も転職を繰り返すという方も人間関係リセット症候群の可能性があります。
もちろんキャリアアップのために転職を行うという方もいらっしゃるでしょうが、職場での人間関係などに悩みがちで、いつも「会社に行きたくない・・・」「仕事を辞めたい・・・」といったことを考えている場合には注意が必要です。
引き継ぎなども不十分なまま突然仕事を辞めて転職してしまう、転職後に前の職場の人との連絡を遮断してしまうといった行動を取ってしまう場合には、ほぼ間違いなく人間関係リセット症候群といえるでしょう。
誰も知らない場所へ引っ越しをする
人間関係というのは住んでいる場所とも強く紐づくものです。
通っていた学校があったり、勤めていた職場があったりする場合には、その土地には必然的に知人が多くなるもの。
そんな人間関係を振り切るため、誰も知らない新天地へ突然引っ越しを行うというのも人間関係リセット症候群の方に特徴的な行動のひとつです。
引っ越しというのは手間とお金もかかり、そうそう簡単にできるものではなく、多くの場合で仕事を辞めることにも繋がるため、かなり過激なリセット方法といえるでしょう。
そのため、引っ越しと同時に上で紹介した様なSNSのアカウント削除や連絡のシャットアウトなどを同時に行うケースも少なくありません。
人間関係リセット症候群に陥る原因
さて、人間関係リセット症候群に陥った方に特徴的な行動パターンを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
思い当たるものが多かった方は注意が必要ですね。
それではここからは、なぜ人間関係リセット症候群になってしまうのか、その原因を見ていきましょう。
人間関係リセット症候群は、ほとんどの場合で人間関係に対する疲れやストレスが原因となっています。
人間関係をリセットするから「人間関係リセット症候群」と呼ぶわけですが、なぜリセットするのかというと、その人間関係が嫌になってしまったため、そこから逃げるためにリセットをするという訳ですね。
例えば職場で人間関係がうまく行かず、上司や同僚から嫌われていると感じた場合には、そこから逃げ出したくなり、その方法として転職によって人間関係をリセットするというのは、想像に難しくないでしょう。
また、特に具体的な理由がなくても、職場、友人、家族、SNSを通じて出会った人など、様々な人たちとの関係に気疲れを感じてしまい、人付き合いの面倒臭さからなんとなく人間関係をリセットしてしまうケースもあります。
これはそもそも社交的でない方や、衝動的に行動しがちな方に多いパターンといえますね。
しかし、人間関係をリセットすることでストレスや気疲れから解放され、事態が好転するパターンもありますが、それまでに築いた大切な人たちとの繋がりを手放してしまい、後から後悔してしまう可能性も否定できません。
次からは、人間関係リセット症候群の対処法を紹介していきましょう。
人間関係リセット症候群の対処法・治し方
ここからは人間関係リセット症候群の具体的な対処法と治し方を紹介しますが、先に断っておくこととしまして、人間関係をリセットするのは必ずしも悪いことではありません。
望まぬ人間関係に消耗して心を病んでしまうよりも、人間関係をリセットすることで前向きに生きられているのであれば、それはそれで良いことといえるでしょう。
そのため、本当はリセットしたくないのについつい人間関係をリセットしてしまうなど、人間関係リセット症候群に対してお悩みの方のみ参考にしていただけますと幸いです。
まず、人間関係をリセットしたくなってしまった時の対処法として、古い付き合いのある友人や大好きな人、家族など、本当に大切な繋がりに対しては、できるだけ慎重になるようにしてください。
良い縁というのは簡単には巡り合うことができないため、後悔してしまう可能性が高くなります。
これを踏まえた上でまず試していただきたい対処法・治し方としては、生活を整えることを意識してみてください。
人間関係に対してストレスや気疲れを感じる場合、心が疲れてしまっているケースが少なくありません。
その原因が生活習慣の乱れや疲労から来ていることが多いためです。
十分な睡眠とバランスの取れた食事、適度な運動によって心身の状態を整えることで、人間関係が改善されることは多いのです。
また、昔から人間関係の悩みが多かったという人の場合には、人間関係を重く考えすぎている可能性もあります。
他人からの目を気にしすぎる方や、常に自分に完璧さを求める方にこの様なケースが多いため、周りの目を気にしすぎることなく、肩の力を抜いて、少しくらい失敗してもいいやという気持ちで他人と関わることで、人間関係のストレスが和らぐかもしれません。
まとめ
人間関係リセット症候群の特徴と原因、対処法について解説しました。
スマホひとつであらゆる人と繋がった状態にある現代では、人間関係に疲れを感じやすくなっています。
その解決方法として人間関係のリセットは決して悪いものではありませんが、望まぬ人間関係リセット症候群にお悩みの方は、ぜひこの記事で紹介した対処法を試してみてください。